円形脱毛症について保険診療でなく、国領きとうクリニック・当院の方針を述べます
2026年7月26日更新

円形脱毛症の概要
円形脱毛症(Alopecia Areata)は、重症になると頭部だけでなく眉毛、まつ毛、体毛など、体のあらゆる箇所の毛が円形や楕円形に突然抜け落ちる疾患です。
原因
円形脱毛症の原因は自己免疫疾患という分類に今の医学ではなると思います。 髪の毛の毛包(髪の大元、植物で例えるとチューリップの球根のような感じ)周辺にリンパ球が免疫系の炎症を起こしている事は医学的に確認されています。
- 遺伝的要因: ある程度は関係しています。
- 精神的ストレス: 発症や悪化の引き金となる可能性は指摘されています。
- アトピー素因: アトピー性疾患を持つ人に発症しやすい傾向が見られます。
小児期にアトピー性皮膚炎(皮膚炎がひどい場合)の方は重症化しやすい。
分類
●単発型: 最も一般的で、厳密には頭部に1つの円形脱毛斑
●多発型: 複数の脱毛斑
●蛇行型: 頭の生え際が帯状に脱毛が広がるタイプです。悪化しやすいです。
●全頭型: 頭部全体の毛がすべて抜け落ちてしまいます。
●汎発型: 頭部の他、眉毛、まつ毛、体毛など全身の毛が抜け落ちる最も重症なタイプ。
国領きとうクリニック・木藤の「円形脱毛症」治療方針
円形脱毛症は自然に治癒することもありますが、増悪する比率は30%弱だと思います。
保険診療では治療には時間がかかることが多く、気長にかまえることが大切だと思います。
他人事のように書いて申し訳ないのですが、あまり気にしすぎないことが本当に大切だと思います。
自然に寛解(一旦よくなる)しない方をどのように早く区別して、治療を開始するか? が重要です。
円形脱毛症の患者様をある程度、経過を追っていると、なかなか治りにくい方、今後増悪する可能性がある患者様のパターンがわかってきました。 保険診療とは治療がかなり違うので、早めに治療を開始した方が寛解(一旦よくなる)しやすい、という事も経験的にわかってきました。
●国領きとうクリニックの「円形脱毛症・治療」の考え!
かれ草のたきびがほとんど消えたと思っても、風が吹くと火があっと言う間に燃え上がる経験をした方はおられると思います・・・なるべく早く完全に鎮火した方が、風がふいた時の「燃え上がり」のような状態はなくなる、ということは予想がつきます。
これと同じような感じの炎症が円形脱毛症の患者さんの皮膚の中、毛包の周辺では起こるのだと思います。一旦なるべく早く炎症を鎮静化して正常な「毛」を発毛させる事・・・これが極めて重要です。
この状態を客観的に判断するためには、拡大スコープで黒点(髪が断裂して、黒い点のように見える)がなくなって、発毛を確認できる事。 が重要です。
保険診療ではありませんが、炎症の強い部分(具体的には黒点:髪が切れているところ)には良質なエクソソーム(幹細胞培養上清液)を使用して炎症を抑えることが現在は治療成績が一番良いです。
面積が大きくなりなら、頭皮注射(メソセラピー)を。円形脱毛症の面積が大きいと頭皮注射では費用がかえって高くなりますので、点滴で使用する方法を現在は選択する事が多いです。 総合的な経過も良い、印象です。
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※エクソソーム(幹細胞培養上清液)について、簡単に説明いたします。
どのような細胞にもなりえる細胞(一番有名なのはノーベル賞をもらったiPs細胞)を幹細胞と言います。 その幹細胞が増えていくときに液体(浸出液)ができるのですが、この滲出液が幹細胞とほぼ同じような力をもっていることが証明されています。 違いは幹細胞(培養)上清液は生きた細胞ではないので、効力の作用時間が長くない、事です。 おそらく数日~長くても1週間くらいだと考えられます。
上清液は厚労省の管理ではなく「品」扱いのものです。
実際エクソソーム関連の権威者が市販されているエクソソーム30種以上を本当にエクソソームが入っているか?調べてみたそうです。
そうすると30種以上のエクソソームの商品で、本当にエクソソームが存在していたのは、たったの4つだったそうです。
エクソソームは標識を付けて測定法がありますので、ここまでするとエクソソームが本当に含まれているのか? がはっきりわかってしまします。 つまり、ほとんどの「エクソソーム」の商品にはなにも入っていなかった・・・・・・という事になります。
今後規約が変わる可能性が高く、幹細胞(培養)上清液≒エクソソームはどのように規制されるのか? により、使用できる施設が制限される可能性があります。
幹細胞(培養)上清液>≒エクソソーム
エクソソームの点滴、一人分で数万円、というのはよくある価格設定です。 当院で使用している品(未承認医薬品)にはエクソソームが入っていた4種類の一つです。(研究機関で調べた資料を自分は見せてもらっています) エクソソーム(幹細胞培養上清液)は副作用のないステロイドのような、抗炎症作用が強力にあります。 この作用で炎症を抑制、鎮静する事が治療効果としてよい、と経験的に感じます。
幹細胞(培養)上清液>≒エクソソームは作り方によって、成分等はかなり違いが出てきます。さらに、増える時の老廃物の除去も「効力」に関して極めて重要な因子となります。
幹細胞(培養)上清液≒エクソソーム は品によって効力、安全性に大きな差がある、という事を理解しておく必要があります。
幹細胞培養上清液は未承認医薬品です。 だれにでもおすすめする品(医薬品ではなく、試薬という立場のため、品という範疇にはいります)ではありません。 また症状がある場合には検討の価値は大きいと考えます。 が、症状がないのにアンチエイジングに良い、と使用するのは、人によってはマイナスが発生する可能性もあり、注意が必要だと思います。(内容を調べるのは特殊な施設でしかできません)
幹細胞(培養)上清液>≒エクソソーム は未承認医薬品です。 普通は起こらないはずの副作用、合併は保険診療で見てもらえない、可能性があります。 今までに、点滴で自分でも病気に使用した事があります。かなりの数の医師がすでに使用されていますが、当院で使用している幹細胞(培養)上清液に関しては大きな問題は報告されていません。 症例数はおそらく千ははるかに超え、万例に近い、以上の例数のデータはあります。
◆ステロイドと違い、副作用はありません。 量的には制限はありません。 品(幹細胞培養上清液)の内容により、濃度・注入量その他は医師の経験で調整しないといけない、という事が一番難しい点です。
幹細胞(培養)上清液>≒エクソソーム と言っても全く違うもの、ともいえるほど内容が違う可能性もあります。 経験量が大きな差となります。
●記事が読みやすい・モバイル版にも記載しています。→円形脱毛症の治療としての幹細胞培養上清液
