https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39327649 こちらの文献をまとめでコメントします。 自分のコメントは■から、もしくは■と■の間にあります。

低用量経口ミノキシジル (LDOM) は脱毛症の治療に使用されます。しかしその安全性に関する文献は多くありません。

この文献はFDA 有害事象報告システムの データベースを使用して、LDOM(低用量経口ミノキシジル) 使用による有害事象 (AE)を特定しています。

一番重症な心嚢液貯留 (PE) を含む 10 件の AE の報告オッズ比 (ROR) を調べています。

経口ミノキシジルの投与量範囲は、(i) ≤1.25 mg (すなわち 0-1.25 mg)、(ii) ≤2.5 mg (すなわち 0-2.5 mg)、(iii) ≤5 mg (すなわち 0-5 mg)、および (iv) ≤10 mg (すなわち 0-10 mg) の分類です。

結果は以下です。
少量の≤1.25 mg でも、心嚢液貯留 ・PE のシグナルが検出されました
(ROR = 16.41、95% CI: 2.29、117.37、p < 0.05)。
≤2.5 mg の心嚢液貯留 ・ PE のシグナルは以下です。 (ROR = 13.30、95% CI: 5.96、29.68、p < 0.05)。


・心機能障害がない場合の ROR は すこし少なくなりましたが、有意差はありました。
5.34 (95% CI: 1.33、21.37、p < 0.05)

・心機能障害がある場合の ROR は 49.42
(95% CI: 18.27、133.66、p < 0.05)

心嚢液貯留 ・PE のシグナルは、≤5 mg および ≤10 mg でも検出されました。

心嚢液貯留 ・PE については、≤10 mg の用量範囲で(5mg以上~10mgでの影響が大きいと予想されます)、生命を脅かす可能性がある(重症という解釈でよいと思います)」という 関連が認められました。(p < 0.05)  ■5mg~10mgの使用は生命に危険が生じえる、という解釈でよいと思います■ 

結論として低用量経口ミノキシジル ・ LDOM に関する最初の FDA 有害事象報告システムの データベース研究において少ない量のミノキシジルの使用でも心嚢液貯留 ・AE の間に明らかな関連性が見つかりました。 より多くの安全性データが得られるまで、ミノキシジル は最低有効用量を≤5 mg/日 で使用することを進められていました。

■ミノキシジルは少量なら安全と思っていたので、かなりショックな報告です。 1.25mg以下でも心嚢液の貯留がある・・・これはかなり重要な報告です。
確かに頻度は少ないようなのですが・・・少なくても1例でもあることは少量のミノキシジルを使用する場合でも注意が必要である・・・ということです。気を付ける必要があります■