ミノキシジルは頻脈・心膜液貯留・心タンポナーデを引き起こす可能性がある薬です。

心膜液貯留がひどくなると心タンポナーゼを引き起こすイメージです。心タンポナーデは心臓を囲っている膜(2重)の内側に液体が貯留するため、心臓自体が大きく膨れる事ができなくなる病態です。

個人差がかなり大きい薬という情報がありますが・・・血中最高濃度は0.5~1.5(平均1時間)で半減期は3~5時間です。

連続で服用していると半減期は延長するようです。  さらに多量に服用すると体の中から薬成分が抜け出るのにかかる時間が伸びます。

もともと降圧剤(血圧を下げる薬)です。 少量では血圧が下がらない、と言われていますが、有意差がない(医学・統計的に)のですが、実際には少し血圧が低下しております。

おそらくこの少しの血圧低下がいろいろな症状を起こしている・・・と院長は思っています。

具体的には 立ちくらみ、耳鳴り、ふらつきなどが少数発生しているようです。

別の症状として 頻脈、頭痛、胸痛があります。 血管拡張が原因にからんでいると思います。

心臓の弁膜症、虚血性心疾患がある場合は注意が必要です。

弁膜症も軽度の場合は聴診ではわかりにくい場合もあります。

何かあったら、服薬時間と合わせて状況を覚えておくことは(記録をとっておく)必須だと思います。

症状がひどい場合は薬の服薬は中止。 その後主治医とも相談の上、ご対応をお願いいたします。

副作用が出やすい方は

・血圧が低め、低い人

・心疾患(弁膜症・虚血性心疾患)が持病である方

・頭痛持ちの方  

    などの方は飲み始めは注意が必要かもです。

・塩分の多い方(食事など)はむくみやすい可能性はあります。

副作用は全身多毛、顔面・下肢浮腫、起立性低血圧(立ちくらみ)、動悸・頻拍、胸痛、頭痛などいろいろあります。