コロナで薄毛になってしまった方への提言です。 現在のところ早めの回復の希望、回復が思わしくない方への治療として発毛メソセラピー(頭皮注射)療法は、成長因子を含んだ幹細胞上清液を使用する事が多いです。 さらにPRP(多血小板血漿)を直接注入することで高い効果が期待されています。(個人差がありえます)

コロナ後の脱毛の原因

COVID-19感染後、免疫力の低下で髪が急に休止期となり、脱毛を引き起こすことがあります。

実はコロナだけではないのです。 重症の感染症、ウイルス性が多いかもです。 インフルエンザも当然起こり得ます。コロナは同時にかかった人が多かったから分かったのだと思います。ウイルス感染による体内の炎症が、髪の毛の成長サイクルを乱すことが報告されており、成長期から休止期への移行を早めることがあるためです。

治療法の種類

ミノキシジル塗り薬が一般的に使用され、髪の成長を促進します。これらの薬は、血管を拡張し血流が増え、毛根に栄養を供給できることで効果を発揮します

外用薬は、頭皮に直接塗布することで血行を促進させるわけです。 女性の場合にはミノキシジルの塗り薬が主な治療法になります。

メソセラピーとは、頭皮に薬物等を注入する治療法で、頭皮へ直接有効物質が届くため、髪の成長をより早く促進します。 特に急性休止期脱毛に対して効果があります。

コロナ後の脱毛は栄養状態が良い方なら時間とともに髪が自然に回復するケースもあります。 一般的には休止期脱毛は一過性で、数ヶ月で回復することが多いです。特に大きな問題がない場合は半年である程度改善しているはずです。

この場合、髪を元の状態になるべく早く戻したい場合は、頭皮注射(メソセラピー)が有効な手段として勧められます。

国領きとうクリニックは頭皮注射(メソセラピー)を専門的に施術するクリニックです。

内服薬と外用薬

●プロペシア(フィナステリド)、ザガーロ(デュタステリド)は女性には一般的には使用できません(しません)。

ミノキシジルは、もともと血圧降下剤として開発されましたが、体毛が濃くなる副作用が発見され、現在では薄毛治療薬として広く使用されています。
※ミノキシジルはATP-感受性 Kチャンネルを活性化すること、その結果生じる局所の血流の増加血管を拡張する事が薬理作用の1つとされていますが、すべてが解明されているわけでありません。

通常1日1回の服薬です。 欠点として血圧が若干低下するためかも知れませんが、ふらつき、めまい、耳鳴りなどがする場合があります。程度がひどく症状が継続する場合は中止もしくは減量となります。
・心拍が増えやすく動機を訴える方が女性には多いです。

塩分の体内貯留が起こりやすいのでむくみ、ひどい場合には心不全の症状がおこる場合もありますので塩分の過剰摂取には気をつけましょう。

メソセラピーの効果 (頭皮注射)

●治療法の選択肢に頭皮注射(メソセラピー)があります。

成長因子(エクソソームを含みます)・PRP(多血小板血漿)などを頭皮に直接注入することで、毛根を活性化させます。 ●ビタミンを頭皮注射している施設もありますが、ビタミンの問題はよいサプリメントを適量服薬すれば服薬で充分効果があります。

サプリメントは十分量が必要なのですが厚労省の基準では不足な場合も多いです。医療用のサプリメントを個別の状況に合わせて飲む方が発毛効果がでやすくなると思います。

●成長因子、他のサイトカイン等の中でHGF(肝細胞成長因子)は休止期の頭髪を成長期に誘導する力がある事が証明されています。

●女性の場合、頭皮注射(メソセラピー)の施術回数は通常、2~3週間に1回のペースで5~6回程度行うことでその後の治療経過、治療計画が予測できる場合が多いです。頭皮注射(メソセラピー)はコロナ後の脱毛を急いで回復させたい場合、普通の治療では髪の回復が期待するほどよくない場合にはベストの選択方法にはなります。

●注射部位に軽度の痛みや腫れが生じることはありますが、一時的なものであり深刻な問題を引き起こすことは極めて稀です。 施術の丁寧さが大きな原因です。 あとは施術(施節によっては看護師が行っているところもありますが・・・)をおこなう人が極めて重要です。 ある程度の「器用さ」とあとは「向上心」 「人に対する思いやり」 「医療的安全性への配慮」 これはは個人差がかなりあります。 当院は少なくとも今は自分だけで行っていますので 技術的・医療的安定は大丈夫です。 ご心配はいりません。 自分の経験では痛み、内出血に関しては問題になった事はありません。(症例数としては2千人をはるかに超える症例数です。痛みは針を刺す回数ごとに発生しえます。 穿刺回数では3万3千回を超えました)

治療の選択肢と考慮点

特にコロナ後の脱毛症では、女性の方が明らかに発生が大きかったです。

効果の持続性を確保するためには、継続的な治療が望ましいです。メソセラピーなどの注入療法は、必要に応じ反復する必要もありえます。治療に使用するのは幹細胞上清液(エクソソームも広い意味で含まれる)、PRP(多血小板血漿)ですが、値段は高いのですがPRPの方が効果が強く効能持続時間が長くなる場合が多く検討の価値があると思います。

治療の費用対効果を考慮することも重要です。 薄毛にきづかれたらまず外用薬を塗ります。 時間を短縮したい場合は少量のミノキシジルの内服を併用する事も検討するとよいでしょう。

● 効果が不十分な場合、急いで発毛を希望する場合には頭皮注射(メソセラピー)が選択の一つになります。