もくじ
コロナ感染症後の発毛治療はメソセラピーがお勧め

★コロナ後の抜け毛は女性の方が圧倒的に多いです。コロナ感染症後の約25%です。・・・論文がでました。
女性50%弱、男性約5%となっていました。
若い女性ももちろん抜け毛が増えます。 コロナ後の脱毛に関する論文の解説はこちら
ただし FAGA(女性男性型脱毛症)/FPHL(女性脱毛症)の方はさらに抜け毛がひどい可能性が高い、というのが自分の経験的印象です。さらに女性の場合が特にかもですが・・・「側頭部の抜け毛が多い」とい女性がとても多い印象です。 ←これは論文に側頭部と額の生え際に多いと記載がありました。◆さらに自分の経験から言うと、男性5%の率があまりに低いな? と思っていました。「コロナ後の男性の薄毛」の患者さまがかなり来られました。 印象ですが、男性の方が髪が短い方が多く(側頭部と生え際)毛が抜けても分かりにくい、からでは? と思うようになりました。自分のクリニックでは男性の方が多くなっていました。◆
・市販の育毛剤は、もちろん使用しても良いのですが、早急な回復には不十分な効果です。徐々には戻る可能性はありますが・・・6か月は待たないといけません。
・専門のクリニックでは、ミノキシジルやスピロノラクトンなどの薬を用いた薄毛治療が行われています。これらの薬は、髪の成長を促進し、薄毛の進行を抑える効果が期待されます。特にミノキシジルは、女性の薄毛治療にも効果的とされています。●当院ではスピロノラクトンは使用しません。これは論文があって約30%強の方した効果がなさそう・・・と記載があったからです。 自分の印象も効いてない、というのが本音です)
・メソセラピー(頭皮注射)は、頭皮に直接薬剤を注入することで発毛を促進する治療法です。
塗り薬、飲み薬で発毛効果が不十分な時の最後の切り札の1つと言えます。●当院はこのメソセラピー(頭皮注射)を得意としているクリニックです。院長は症例数として2千人以上に対応。 「手打ち」で行っています。 使用品は幹細胞培養上清液、PRP(多血小板血漿)の2種類です。 ミノキシジルのメソセラピーはしません。
幹細胞培養上清液には多くの会社が製造してましたが,厚労省の「今後厳重管理する」通達でかなりの業者が撤退しています。 当院使用の幹細胞培養上清液は効果も相当に良い(最上級です。ある会社の資料をみせてもらいました)ですが、採用している最大の理由は安全性がおそらく現在ではベストだからです。
ミノキシジルの効果
・ミノキシジルは、頭皮の血流を改善し、発毛を促進します。
・ミノキシジル塗り薬は、1日2回、薄毛が気になる部分に塗布します。時間がかかっても気にしない方にはまずはおすすめです。 ●実際には薄目(女性の場合は1%)を使用して大丈夫なら増やしていくのが良いです。 濃い方が生えそうですが、濃いと「かぶれ」の頻度が高くなります。 濃ければ良いわけではないので女性の場合は5%1日1回入浴後と考えた方が良いでしょう。
・ミノキシジルの内服薬は、女性は基本 2.5mgで良いと思います。 ミノキシジルの内服は医師の指導のもとで使用することが推奨されており、自己判断での使用は避けた方が安全です。 特に飲んだあとに症状が何か出現した場合には中止した方が安全です。 かなりの方に軽いですが、副作用が出現します。多くは脈が増えます。血圧が若干下がる事もあります。 動悸・めまい・ふらつきが実際の症状としては多いです。
・妊娠中や授乳中の女性は、ミノキシジルの使用を避けるべきです。また、未成年者への使用も推奨されていません。安全に使用すべきです。 発毛には未承認医薬品になりますので副作用等が出現しても保険診療してもらえない可能性があります。
スピロノラクトン、当院では薄毛治療には使用しません
・スピロノラクトンは、男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)の作用を抑制することで、アンドロゲン性脱毛症に効果を発揮します。 海外の報告から判断すると日本での使用量はかなり少ないです。 効果に関してははっきりとしたデータはありません。 論文的に全員には効かないようです。約1/3の方にはある程度効果があるかも・・・という感じに自分はとらえました。★その他女性ホルモン優位になる薬です。 そのため妊娠した場合に問題が発生する可能性は「0」ではないです。 情報がたくさんないですが、男児に関しては性器異常の発生がありえるかもしれせん(具体的には男性器が大きくならない可能性です)。 知らぬ間に妊娠してしまった場合に、もともとの奇形なのか? 薬のためなのか? の判断が極めて難しい状況になります。 もし使用するならよく理解してもらう必要があります。 経験上、医学的にかなり細かいお話をよく覚えている方はあまりおられません。 これが自分が使用しない理由の1つです。 もう1つは日本でのスピロノラクトンの使用量はほとんど50mg です。 海外の使用量は最低でも100,多くは200mgを使用しています。 では日本で200mgのスピロノラクトンを使用すればよいのでは? ・・・これは内科疾患を長く診ていましたが、塩分が多い日本の状況ではかなり血圧が下がる可能性があり、日常生活に支障がでる可能性が高いです。 経験的にも、ものすごくスピロノラクトンが発毛に効いたという経験がありません。 これらの理由で当院はスピロノラクトンを女性の発毛に使用していません。(女性でスピノロラクトンのみを使用していた患者さんを経験しています)
メソセラピーは頭皮に直接薬剤を注入する治療法

1950年代にフランスで開発され美容や医療の分野で広く利用されています。ヨーロッパでは盛んだそうです。 注入方法には、手打ちの場合と機器で注入する場合とがあります。
●今の主流は機器ですが、自分は手打ちにこだわっています。
理由1 自分の場合の価値基準は「自分がその治療を受けるならどうなんだ?」という事が極めて重要です。特に継続して治療が必要な場合に障害が大きい治療は選択肢からなるべく除外するのが、院長・木藤の根本的考え方です。 「痛くないか?」が極めて重要です。 痛い治療は継続するのに大きな障害です。 「国領きとうクリニック」冷却麻酔を使用します。 冷却時間の調整などしやすいです。
他施設では予想ですが、・麻酔クリームの使用 ・神経ブロック(全体をカバーできるのかな?と?) ・笑気麻酔? (このタイプに麻酔は自分は経験がないので選択肢が除外されます) ・さらに麻酔なしで我慢してもらっている、施設もあるようです。
理由2 注入深度、使用液の量の調整が可能です。 頭皮の状態は均一ではありません。部位で対応を変える必要が実際にはあります。 機器では調整は難しいです。 薬液を注入しない方が良い部位もあります。 (実際にかなり硬い部位があり、この部位には自分は途中で薬液の注入を中止したりします)
理由3 針を刺す時の抵抗、侵入具合、さらに薬液に注入時の抵抗など 情報はとても多く貴重です。 今後の効果予想にきわめて大きな情報となります。 この部分が実は重要でもあります。
頭皮注射(メソセラピー)は、他治療法で効果が不十分時、効果を早急に希望される時に選択されます。 痛みが患者さんにとっては重要だと考えています。 多くの患者様の治療経験で痛みはほぼ許容範囲ないです(自分がおこなった時)。 多くはほとんど痛みに関しては問題なし・・・という評価を自分の場合はもらっています。
効果と有効性
具体的にはセクレトーム(上清液) 場合によってPRP(多血小板血漿)を使用します。 PRPの方が効果発現までの時間・有効性持続期間・有効性は高いと思います。
●当院ではミノキシジルのメソセラピーはいたしません。 ある事実をたくさんの頭皮注射(メソセラピー)を施術していた気づきました。 ミノキシジルは飲んでいるなら注射としてメソセラピーは不要だと思います。注射回数も増えますし、自分はミノキシジルのメソセラピーを受けたことはないので予想ですが、患者さまの痛み具合から予想するとミノキシジルの方が注射時の痛みはひどい印象です。
●上清液ならなんで同じ・・・ではありません。 ピンキリの差があります。 効能は休止期から成長期への移行促進、退行期への移行抑止などが証明されています。当院使用の上清液に関しては詳しくは書けませんが・・・自信をもってご提供できるものです。 診察された場合には詳しくお話はできると思います。
メソセラピーは、内服薬や外用薬と比べて、効果が早く現れることが特徴です。針を刺さない「ジェット」よりは自分の経験では明らかに針使用のメソセラピーが効果大です。
通常3〜4ヶ月で発毛効果が実感できるとされています。スコープを使用してよく観察すれば2か月目には効果は出現しています。 早い方は1ヶ月です。
治療費用の概要
ミノキシジルの外用薬は当院は用意していません。 国内のミノキシジル外用剤で痒みのある方がが発生しましたのでかゆみ成分が入っていないアメリカ製のミノキシジル外用7%の製品をご用意しました。(女性は2%です)7%のミノキシジル外用が効力・副作用が少ないのベストのマッチです。
●情報として提供します。 濃いミノキシジル外用剤も入手できるのですが、あえて入手していません。 理由はミノキシジル外用はかなりの長期にわたり使用する必要があります。 (やめれば半年内に効果がなくなり前に戻るからです)濃いミノキシジル外用剤は確かに発毛の率もすこしは増加するかもしれませんが、かぶれの発生もあきらかに多くなるようです。アレルギーが関与してかぶれが発生した場合、一旦よくなっても使用を再開するとかぶれが反復する事が予想されます。 つまりアレルギー性のかぶれは極力さける事が極めて重要です。 かぶれたところに外用剤を継続使用する事はアレルギー性湿疹が多くなることです。かぶれた場合は一旦は中止して様子をみることを強くお勧めします。 可能ならよくわかった医師に診断してもらってミノキシジルの外用(塗り薬)が原因かどうか?の判断をしてもらう事が一番重要です。 ただ、忙しいクリニック等では十分な時間をかけて対応は難しいかもしれません。
またこちらにも記載してますが、ミノキシジルの外用剤が濃い方が必ずしも効果があるとは限りません。 副作用その他でうまく使用できない場合が多いようです。
女性の場合は塗り薬でも体毛増加が起こりえます。 これはよく理解してミノキシジル(外用・内服)を使用してください。
当院ではミノキシジルのみの処方は基本的には対応していません。 メソセラピーをする方、メソセラピーは終了したけどミノキシジルの内服はやめるのはむずかしい、という方などのために用意しております。 ●ご要望が多いので院内にミノキシジル外用剤を用意し、外用剤のみの処方にも対応します。 ただある程度の間隔で診察(スコープを使用して発毛・抜け毛の状態を確認)しますので薬代のみではありません事をご理解ください。ミノキシジルの内服(ミノキシジルの内服:ミノタブ)も2.5mgと5mgを用意しております。 ミノタブ(ミノキシジルの内服)はかなり厳重に管理します。 ミノタブはトラブルがあった時に一般的は保険診療が受けられない可能性が高いため、処方した医師の責任になります。そのため、定期的な診察をさせていただく必要があります。さらに採血も経過、その他で必要になります。(有料)
体毛増多は絶対いやだ、という方はメソセラピーをご検討した方がよろしいかと存じます。
メソセラピーは、当院ではコロナ後の薄毛の場合は 1回55,000 円(ただし、面積が広い場合は料金が88,000円~110,000円)です。最低10日あければ次のメソセラピーは可能です。 急ぐ場合は月に3回メソセラピーを行う事が当院は今は可能です。 お若い方で3~4回、40代以上の女性で4~6回である程度の効果はでるはずです。4~6か月たてば前状態より良くなっている場合が多いです。
若い女性の場合はメソセラピーで回復したあとは今まで通りになる場合も多いです。
40代以上の方に関しては、メインテナンス治療を継続された方がよい場合がございます。
メソセラピー の 副作用・リスク

・メソセラピーの副作用として、頭皮の痛みや赤み、腫れが挙げられます。健康で服薬等していなければ、施術後に一時的に発生する場合があります。 実際の症状は軽度であるため、日常生活に大きな支障をきたすことは少ないです。
・施術後は、6時間以上経過すれば髪をお湯などで流す事は可能です。 当日は洗髪はしないようお願いいたします。 症状があったり、疑問がある場合はご連絡ください。
・メソセラピーを希望する場合は経験豊かな「国領きとうクリニック 院長・木藤」にお任せください。
コロナ後「若い女性の薄毛」のメソセラピー
メソセラピーは、若い女性の薄毛治療においても有効な手段として注目されています。
今回はコロナ感染症後の薄毛女性の治療についてまとめました。
メソセラピーは、髪の成長因子や栄養素を直接頭皮に注入することで、薄毛の早期ボリュームアップを実践できる治療法です。
若い女性にとって、メソセラピーは安全で速攻かつ効果的な薄毛治療の選択肢です。 副作用はほとんどなく(痛みの問題のみ、と言えます)、急ぎの結果をご希望の場合に強力な選択肢となります。
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