発毛薬ミノキシジルを内服する前に心不全検査を受ける必要があることを説明する画像

発毛の薬として 確かな実績がある 「ミノキシジル」ですが・・・

心臓への負担は、ご本人が感じていなくても、実際に起こる場合、起こっている場合があります。

とある発毛の専門の学会でもかなりの専門の先生がご自分でミノキシジルを飲んで副作用が出てやめた・・・と発言されていました。そうすると、「自分も飲んでみたけどミノキシジルはやめた」 とか、副作用の発現はかなり多い印象でした。 院長・木藤も1錠飲んでみましたが・・・軽い動機がしました。 

「動悸」の問題は、もともとデリケートな方とそうでもない方では「動悸」の認識自体が違う場合もあります。

ですから単純に比較はできないのですが、実際にはかなりの方に起こっているようです。もともと脈が多い方は当然自覚しやすいと考えられます。

あとは「めまい」がよく聞く副作用ですが、これは、血圧が低い方がミノキシジルを飲んで、いつもよりさらに血圧が低くなったりすると感じやすくなります。 実際に起こるのはめまい・ふらつきです。

一番重要なのは心不全の問題だと思います。

もちろん、聴診器である程度の確認はできるのですが、誰が見てもわかると判断材料としては理解しやすいです。 この場合は聴診器は普通のでは聞こえない時があります。 かなり高性能の聴診器が必要です。 いわゆる循環器用の聴診器がないと心臓の調子悪い時の音は聞こえない場合があります。 普通の聴診器ではすこし具合が悪い心臓のギャロップ(馬が駆けるようような心音)の音は聞こえません。 さらに実際に聞いた経験がある程度ないと区別がつかないのでは? と思います。

聴診器でわからなくても、血液検査で数字が出れば、判断は誰が見ても大きなずれはありません。

自分は救急医療の現場が長いので心不全、心筋梗塞、などの実臨床(実際に患者さんを診察・治療すること)の経験は豊富です。

ミノキシジルの使用前に血液検査で判断すれば、大きな問題が発生する前に中止の判断ができます。 心音の聴診はすぐできます。 すぐ診断ができ、ミノキシジルの中止や心不全の治療も早期に開始できる、という事になります。 

特にある程度のご年齢になっておられる場合は必ず必要だと考えております。

当院でミノキシジルを処方する場合は必ず検査していただく事になります。

★聴診器はほんとに良いものでないと、微細なギャロップは聞こえません。これは経験した事がないとわかりまえんが、自分の個人的経験ではある程度「値段」に比例していました。