vitamineC

ビタミンCについて細かく意見を述べます。 いろいろな意見がありますが、ビタミンCの事は真剣に調べると簡単ではありません。日本で屈指のビタミンCの研究者の方と直接メールのやり取りをした事があるのですが、「わからない事が多い」というお言葉でした。 トップ研究者のお答えにビックリしました。

栄養を勉強されている医師はほとんと同じ意見になると思いますが、普通に食事・果物からではビタミンCは不十分です。 そもそも必要量は実際には最低でも2g/日は必要だと考える医師もたくさんいます(これは栄養療法を勉強されている先生方)。

 最近の果物は甘くて糖分濃度が高く血糖値が上昇しやすいです。
ビタミンCを十分に摂取するには適切?かどうか疑問が残ります。  果物の取りすぎは現代日本ではマイナス面があると思います。

自分の患者さまでおられましたが、「体によいから」とほぼ果物という生活をされていた女性がおられました。 もともと糖尿病になりやすい家系なのかもしれませんが、糖尿病のコントロールがうまくいかず入退院を繰り返す事がありました。 HbA1cのコントロール(この数字が7以下を目指す事が多いです。ただし糖尿病の病状で目標数値は若干高くなる事もあります)も良くないようでした。(糖尿病がかなり悪く専門医の先生に診てもらう事になりました)


はだの美容に関心ある方はある程度ビタミンCは多い方が肌にもよく「毛穴も小さくなり肌きれいになりやすくなります」・・・ほんとです。 経験的に間違いありません。

コラーゲンが増えるからと思いますが、自分の場合は1日3~4gのビタミンCを連日摂取すると肌の改善は著明です。 毛穴が小さくなります。 理由はおそらく肌が張ってくるので毛穴が周りから圧迫されて小さくなるのでは? 
以前の職場ではかなり患者さんからご指摘を受けていました。(肌、きれいと)

▲注意すべきは血液検査で「Cr:クレアチニン」の検査が明らかに異常値で尿にいつも蛋白、血尿がでている場合などでは主治医の了承が必要と思います。 

▲▼腎結石の問題が以前は記載がありましたが、これは遺伝性の高シュウ酸血症の方に起こった特別な症例という事のようです。英語の論文およそ5年未満である程度読みましたが、遺伝性高シュウ酸血症の報告しかありませんでした。 
現在の添付書に腎結石の記載はないようです。

■すでに腎・尿管結石がある事がわかっている方の場合ですが・・・・・・、
この場合は結石がどこにあるのか? 
ビタミンCを使用する理由がなにか? 
などによって使用する量の調整をした方がよいと思います。

一度でも腎結石の病歴がある方はかなり慎重に使用を検討した方が良いです。 その目的にもよりますが、美容目的の場合は自分ならビタミンCの使用は選択しないと思います。

自分は腎・尿管結石の経験はありませんが、同僚の医師の話だと痛みは尋常な程度ではなさそうです。 ほとんどの方は「自分で動けない」痛みと言います。 適応は十分に考えるべきと思います。

ビタミンCを飲みすぎると腎結石ができる・・・という噂がネットで広がっているという情報を耳にしました。 自分が調べた(英語:pubmed 1年前に5年前までさかのぼり調べました)範囲では見つからなかったと思うのですが・・・・・・もう一度しらべなおしてコメントを出します。

追)女性は関係ないようですが、男性は影響があるかも・・・という資料がありました。

ビタミンCと腎臓結石の関係