https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31403367

こちらの文献のまとめと院長・木藤のコメント、さたに個人輸入をされている方へのコメントを■と■の間に記載しています。

AGAの初期・M字はげ

まとめ

男性型脱毛症は、男性にとってストレスの多い症状です。ミノキシジル 2% と 5% は、この症状の治療薬として FDA の承認を受けています。■日本でも女性1%、男性1%と5%のミノキシジルの外用剤(塗り薬)が厚労省から正式に認可され、このお薬は一般の薬局で購入できます。ミノキシジルは外用のみしか認められていません。他国も正式には認められていません■

文献ではミノキシジル 5% と 2% を比較しています。
現在では他の濃度 (2% ~ 15%) も利用可能ですが、■海外では女性用に2%のミノキシジルが認められています。その他正式には認められていないと思いますが、かなり濃いミノキシジル外用剤もございます。 覚えている範囲でたしか16%のミノキシジル外用剤があったと思います。 ■

目的
AGA治療における5%局所ミノキシジルの有効性と安全性を、10%局所ミノキシジルおよびプラセボと比較しています。

材料と方法
36 週間、二重盲検、プラセボ対照、ランダム化試験。AGA の男性 90 名が参加。第 1 グループは 5% ミノキシジル溶液を塗布し、第 2 グループは 10% ミノキシジル溶液を塗布、第 3 グループはプラセボ溶液を塗布しました。有効性は臨床的および毛髪検査によって評価されました。

結果
36 週間の治療後に比較されています。 数値は、それぞれ総毛髪数の平均ベースラインからの変化に関しての数値です。

5% 局所ミノキシジルを使用して頭頂部 (0.47 ± 0.26) 前頭部 (0.59 ± 0.64) の結果
10% 局所ミノキシジル 頭頂部(0.05 ± 0.13) 前頭部 (0.45 ± 0.74)
プラセボ頭頂部 (0.01 ± 0.05) 前頭部 (-0.03 ± 0.08) でした。

5% 局所ミノキシジルは予想に反して有意に優れていました。

■10%のミノキシジル外用がほとんど効果がない、という結果です。ちょっと信じられないのですが・・・痒み等で実際に使用できていない可能性がありえるのかな? ■

ミノキシジル 5% のプル テストでは、治療 6 か月後に (37%) の患者で変化が見られ、ミノキシジル 10% グループでは (37.5%) の患者で変化が見られ、プラセボ グループでは 6 か月後にすべての患者で変化が同じ (0%) でした。

結論

5% の局所ミノキシジルは、予想に反して 10% の局所ミノキシジルおよびプラセボよりも発毛促進において中程度に優れていましたが、10% の局所ミノキシジルでは刺激が顕著だったようです。■刺激がつよくて連日塗布できなかった可能性もあるかも、と院長・木藤は考えました ■

10% 使用後の心理社会的ストレスは、5% 使用時と比較すると「濃度が濃いと薄いより効果が高いはず」という期待に反して、ミノキシジル外用剤が皮膚についた後のカス(■表現がむずかしいです。ミノキシジルを塗ったあと、そこにはミノキシジルが乾いてノリのような感じでべたつきがあります。その事を言われているのはないか?と英語の表現から感じます■)や刺激によって最悪だったと記載されています。■不快感等で使用がしっかりできなかった可能が否定できないと思います。 普通やはり濃度に比例して濃い方が有効と考える方が妥当です。しかし文献にはそのことは記載がないのであくまで予想です。■