Platelet rich plasma(PRP)療法は有用か?という問いで始まっています。

 Platelet rich plasma(PRP:自己多血小板血漿)は自己血を遠心分離して得られる血小板に富む血漿であり、毛乳頭細胞に作用し毛成長にかかわる因子の発現を増強すると報告されている267).

45 症例の AA 患者における発毛促進効果を評価するランダム化比較試験では,12 カ月後の時点で PRP 治療群がステロイド局注群,プラセボ治療群と比較して有意に高い寛解率を示した268).

また,PRP 治療群がステロイド局注群と同等の発毛促進効果を有するとしたランダム化比較試験が複数報告されている269,270).PRP 治療群とステロイド局注群を比較したランダム化比較試験のメタアナリシスでは,PRP 治療群はステロイド局注群と同等の発毛促進効果が得られたと報告している71).

一方で,プラセボ治療群と比較し有意差を認めなかったランダム化比較試験272)や,ステロイド局注群が PRP 治療群と比較し有意に発毛がみられたと結論づけたランダム化比較試験273)もある.

 以上より,PRP 療法の発毛促進効果を示唆するエビデンスが存在する.しかし,「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」などの法規に則ってのみ施術可能であり,保険適用外の治療なので,現時点では推奨しない.

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2024年度版 円形脱毛症ガイドラインのPRPへの評価は医学的に効果は認められるけど、PRPは保険外治療で再生医療等の安全性確保等に関する法律で制限がある程度あり、施術可能な施設が国内一律に提供されているわけではない・・・点などから現時点ではおすすめしない、という判断です。

保険上の治療では確かに不都合だと思います。

pubmed というアメリカ国立図書館(みたいなものとお考えください)が登録した論文が検索できますが(医学的に優れた方々が審査をしているとお考えください、意味のない報告は採用されていないと思います:つまりいい加減な論文ではない、ということです)をかなり調べました。 そうするとPRP療法(多血小板血漿・療法)はかなりの効果を上げていました。

ただ医学的に議論をする場合には問題がありました。
それはPRPの製法はいろいろあります。 そのため正確な比較ができない、という事がいちばん医学的に問題な点です。各国での報告があります。国でも基準が違うので簡単には比較できません。

さらにPRPを作成するキットも認可されているもの、例えば日本の厚労省認可のキットも海外製がほとんどです。 国領きとうクリニックの採用のキットは京セラ社の製品です。 PRPは第三種再生医療に属するので厚労省の認証が必要です。 しかも保険で使用できる疾患は調べた限りではなかったと思います。

細かい事を除いて比較をすると・・・
ダブルスピンとシングルスピンの違いがあります。 PRPの作成には血液を遠心分離機で分離して血小板を濃縮して治療に使用します。

この血小板を分離する方法もいろいろあるわけです。

別の記事に記載する予定ですが、寛解(いったん治っている状態:ただし完治ではない)状態になり切れていない円形脱毛症の場合はPRPはとても良い手段の一つとなります。 ガイドラインにも保険診療適応外なので現在は推奨しない・・・と記載があります。効果としてはかなり良い手段になります。