直線偏光近赤外線照射療法(スーパーライザー療法)は少数の非ランダム化試験が存在し,カルプロニウム塩化物などを併用しながらスーパーライザー照射した場合に,照射部位では非照射部と比較して 50%以上の発毛回復期間が短縮することを示唆する弱い根拠がある203).しかし,現段階では直線偏光近赤外線照射療法の治療の有益性は十分に実証されているとは言い難い.

 近年,フラクショナルレーザーの有効性を示す報告が散見される.同一患者の別の脱毛斑にフラクショナル CO2 レーザーとステロイド局注療法を行った 20 名における比較試験では,ステロイド局所注射群は全例50%未満の改善率であったが,CO2 レーザー群では 15名が 50%以上の改善率を示している204).しかし,各群における治療部位が明記されておらず,強いエビデンスがあるとは言い難い.

また,AA 患者各 40 名にフラクショナルレーザーと凍結療法を行った試験では,前者において 3 カ月時点で 51%以上の発毛がみられた症例は 30%であり,後者での 57.5%と比べ効果が乏しかった169).AA 患者 30 名をフラクショナルレーザー群,フラクショナルレーザー+betamethasone valerate cream 群,betamethasone valerate cream 群に分けた非ランダム化比較試験においては,フラクショナルレーザーを使用した群は,etamethasone valeratecreamと比べて有意差をもってSALTスコアが改善した205).

また,ミノキシジル外用とフラクショナルレーザーを併用した試験も行われており,小児を含む 8 人の AA 患者の非ランダム化比較試験では 5 例において50%以上の改善がみられた206).これらの比較試験結果を検討したシステマティックレビューもあり,フラクショナルレーザー単独あるいはミノキシジルなど他の治療薬との併用が AA に効果があることが示されている207,208).

以上からフラクショナルレーザーの AA に対する発毛効果にはある程度の根拠がある.しかし,現段階では AA に対する保険適用はなく,論文によって明らかに治療効果に違いがみられる.難治例に対する併用療法の一つとして選択肢となる可能性はあるものの,現段階では推奨しない.

※星状神経節は交感神経の要所です。緊張状態を解除して全身の血管を拡張し、血流を良くすることで様々な症状を改善する効果が得られていると考えられます。
星状神経節に局所麻酔剤を注射しブロックする治療は行われていましたが、合併症が頻度は少ないですが発生します。 合併症がなくこれと同程度の効果が見込めるのが「スーパーライザー」による星状神経節への近赤外線照射治療というわけです。安全性に関しては比較にならないくらい安全です(合併症は器具の使用によっては起こりえます、100%安全というわけではありません) 有効性と安全性が優れており多くの大学病院や多数の大病院で導入されている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上記は円形脱毛症ガイドライン2024 の記載です。

自分での経験はないので患者様からのお話しからの情報となります。

ある程度有効な印象はあります。 おそらく患者様の罹患期間によって有効性が変わる事は間違いなさそうだと思います。

いろいろな情報から円形脱毛症が寛解=一旦良くなって発毛がおこること,なしに経過した患者様は免疫系統のお薬を使用しても経過が長い場合は寛解率がよくないようです。

★具体的に言うと,治療はするなら早く開始された方が寛解率(一旦よくなったような状態,ただし円形脱毛症は完治は現在の医学では難しい)は間違いなく上昇している印象です。

自分の施設の治療法で選択できるのもので「近赤外光」の治療器がありますが,これと「スーパーライザー療法」(直線偏光近赤外線照射療法)はかなり近い器機となります。 このスーパーライザーの器機を所有している皮膚科施設では,近赤外光の効果は確信されていると思います。

この近赤外光で星状神経節を刺激して血流を増加させ組織の改善を促進する・・・という感じです。

どこにでもある器機ではないのでお通いの施設が器機をお持ちの場合ははやめに使用してみる事を強くお勧めします。
有効でない場合はやめれば良いのですが,どれくらいの期間試した良いのか?は主治医の先生とご相談してみてください。