2025-01-29 追記

円形脱毛症は膠原病であろうと現在は考えられています。 そうすると完治は今の医学ではおそらく無理です。将来はわかりませんが。 そうなると現在できる事はできるだけひどくならないようにする事になると思います。 この場合保険診療だけでお考えの場合は以下の記事・コメントは不可能ですのでスルーしてください。 もし少しでもできる事があるなら・・・という方は次からの文章をご検討ください。 当院は厚労省に申請、許可をいただいたPRP(多血小板血漿)治療が可能な施設です。

アメリカではPRPは円形脱毛症のおそらく第一選択肢の一つになっているのでは? と思います。自然治癒(完全に治ったわけではなく脱毛班(円形はげ)がなおって一応薄毛のところはわからない、もしくは髪で充分に隠れている・・・に至らない約20%の方に向けてのお話となります。

PRPを行うメリットを簡単に記載します。
・なかなか生えなかった部位の発毛がかなりの確率でうまくいく
・さらに発毛後の円形脱毛症・再発の可能性がかなり低くなるかも・・・
(長期のデータは文献上ありませんが、1年の期間ではステロイドの局注よりは明らかに再発は少ない)
・再発を繰り返す事は重症化のきっかけになっているようなので、重症化を防ぐ事ができる可能性が高くなる

その他も詳しくはあると自分はかんがえますが、現在は文献がないので記載はネットでは控えます。 診察の来られた場合は希望ならお話できます。 (PRPの施術回数・作成方法・施術間隔等)ともかく手段はなにかないのか? という方にはPRPは手段の一つにはなりえます。 (自費診療)

●PRPはすべて同じか? という問いにはかなり違うというお返事をします。
・ダブルスピン法(2回遠心機をまわす)方法である必要があると思います。
・手打ちでPRPを行い、場所により注入量・深さを変える・・・のが良い・・・と自分は確信しています。

(多くの施設では機械式になっており、場合により看護師さんが施術しているところもあるようです)
・プラスαの手段をもっているか? これは詳細が記載できません

(来院時聞かれたら答える事ができますが、この記事を書いた事を忘れている場合もありますのでご了承ください)

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ご自分が円形脱毛症の場合は病気・円形脱毛症にかなり詳しいと思います。 
このページはあまり詳しくない方への説明になっています。 
円形脱毛症は英語ではalopecia areata です。 そのため「AA」と略されています。

円形脱毛症とは?

円形脱毛症は、頭部に円形や楕円形の脱毛斑が突然できる自己免疫疾患の一つです。 男性でも女性でも起こりえますが、子供に比較的多く発症します。発症年齢が低い方が重症化しやすい傾向にあるようです。

症状

頭部に円形や楕円形の脱毛斑ができる(10円玉大から数センチまで様々)
痛みや痒みなどの症状はない
眉毛、まつ毛、体毛なども脱毛する場合がある
自然に治癒することもあるが、再発することも多い
爪に小さな凹凸ができることがある(点状凹陷症)
アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を持っていることが多い

原因

円形脱毛症の原因は完全には解明されていませんが、自己免疫疾患の一つと考えられています。自己免疫疾患とは、本来体を守る免疫システムが、自分の体の組織を攻撃してしまう病気です。

円形脱毛症の場合、Tリンパ球と呼ばれる免疫細胞が、毛根を異物と認識して攻撃してしまうと考えられています。この攻撃によって毛根がダメージを受け、髪の毛が抜けてしまうのです。

発症リスクを高める因子

遺伝:家族に円形脱毛症の人がいる場合、発症リスクが高いようです。
ストレス:強いストレスは、免疫システムに悪影響を与え、円形脱毛症を発症したり悪化させたりする可能性があります。 「ストレスはない」と本人が感じていても実際にはストレスである事もあります。 実際の統計では「自分ではストレスを感じてない」という人がかなり多いようです。

疲労:慢性的な疲労は、免疫システムを弱らせ、円形脱毛症を発症したり悪化させたりする可能性があります。
睡眠不足:睡眠不足は、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量を増やし、免疫システムに悪影響を与える可能性があります。
感染症:いろいろなウイルスや細菌などの感染症は、免疫システムを刺激し、円形脱毛症を発症したり悪化させたりする可能性があります。(これは多くの報告があります)

診断

円形脱毛症の診断は、主に視診と問診で行われます。必要に応じて、毛髪検査や血液検査を行うこともあります。スコープで髪をみればかなり正確に診断できます。

治療

円形脱毛症の治療法は確立されていませんが、いくつかの治療法があります。

  • ステロイド外用薬:免疫システムの働きを抑制する効果がある
  • ステロイド局注療法:ステロイドを脱毛部に局注する方法 主力治療の一つ
  • ミノキシジル:毛髪の成長を促進する効果がある
  • 光線療法:紫外線や脱毛部位に照射する方法
  • 免疫抑制剤: 免疫システムの働きを抑制する効果がある 現在では重症の円形脱毛症には保険でも使用できるようになってきました。

最近は有効な免疫系統の薬がいくつかあります。 有効性は高い場合が多いですがかなり重症の方でなければ使用できない設定です。 あとは費用がかなり高額になります。

※ あまり円形脱毛症について知識がない方用に記載しており、概要としてとらえてください。

 日常生活における注意点

円形脱毛症は、ストレスや疲労、睡眠不足などがきっかけで発症したり、悪化したりすることがあります。 そのため、日常生活の中でストレスを溜めないように心がけ、規則正しい生活を送ることが大切です。

  • 十分な睡眠をとる
  • バランスのとれた食事を心がける(蛋白質・亜鉛・ビタミンC・D など適量)
  • 適度な運動をする(運動し過ぎは逆効果の可能性あり)
  • ストレスを溜めない(だれもストレスを希望してません・・・わかっております)
  • 禁煙する
  • 節度ある飲酒をする(飲まない方が基本的にはよいと院長は考えています)

 円形脱毛症は完治が難しい病気ですが、適切な治療を受けることで、脱毛を改善したり、進行を抑制したりすることができる場合があります。 ★最大の目標は重症化しないようになるべく寛解(なおったような状態)を維持することです。

 円形脱毛症は、見た目だけでなく、精神的な負担も大きくなる病気です。もし円形脱毛症が気になる場合は、早めに専門家の診断を受けた方が良いのは確かです。

円形脱毛症と思われる症状がある場合、専門医もしくは円形脱毛症に詳しい薄毛の専門医による診察が望ましいです。

国領きとうクリニックの院長も「円形脱毛症」に関してはある程度詳しい医師になります。 
 ご相談に関しては自由診療となりますが、保険だけをしている皮膚科の医師にはない選択肢も所持しています。

具体的には幹細胞上清液(エクソソーム)、多血小板血漿の局注(頭皮注射・メソセラピー)の選択肢を国領きとうクリニックではもっています。 ただし すべての方にもおすすめできる内容ではありません。 金額は自費診療で一般的には高額と考えられます。 ですが、円形脱毛症という病気は現在は完治はできないと思います。 上清液・PRP(多血小板血漿)の使用は再発をかなり抑える事ができる可能性をもっていると強く思っています。 可能な場合はご検討をおすすめいたします。

 ※ あまり円形脱毛症について知識がない方用に記載しており、概要としてとらえてください。